共働き親の放置系中学受験

共働きでも中学受験は出来るのか長男に続き2回目の実験終了。大学合格者高校別ランキングも作ります

平塚中等教育学校を見に行ってきました

先週末、平塚にある公立中高一貫校の県立平塚中等教育学校の学園祭に台風が近づく中行ってきました。

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この、平塚中等は創立が2009年と最近の学校ですが、前身の大原高校を6年一貫の中等教育学校に変えて作った学校です。

平塚駅からはバスか徒歩30分となっており、普通はバスで登校でしょうね。


平塚は工業の町で、キラキラ要素が少なめなところなのですが、この学校は平塚市総合公園という市の体育館やスタジアムやふれあい動物園などがある大きな公園に隣接しており微妙に環境がいい気がします。

この公園があれば部活で走るのにもよさそう。


校門をくぐるとまずデカイ自転車置き場があるのに驚きます。下手な駅の自転車置き場より大きいです。地元民以外も平塚駅と学校を置き自転車で移動したりするのでしょうか?

建物は築30年ほどでしょうか。決して新しくはなくどちらかと言うと素っ気ない建物ですが、冷暖房完備らしく公立建築ですから耐震性や機能性の問題はないでしょう。


中に入ると、かなり広いロビー的空間があり「広っ!」と思いました。

こちらの校舎、廊下も広く、教室も広く、天井高も高めのゆったりした作りでなかなか居心地いいです。私立でこれだけゆったり作られているところも少ないと思いますが、公立高校ってこんな感じでしたっけ。

個人単位で仕切られた机が並ぶ自習室があったりしますし、パソコン教室が複数あったり設備もなかなかのようです。屋外プールもあるみたいですね。


生徒さんの印象ですが、学園祭を相当楽しんでる感じがしました。

何しろ台風で天気が最高に悪いので外部のお客さんは少なく、生徒とその家族が大部分っぽい感じですが、仲間内だけでも十分楽しそうです。

1学年160人の小規模校ですが、出しものも多く、準備もかなり頑張ってやっていますねこれは。

共学の学校には公文国際位しか行ったことがないのですが、制服もなく自由な公文に比べると、普通に規律がありそうな雰囲気です。

 

小規模校の共学だとどうしても選手が少なくなるため部活が壊滅的なことが多いですが、弓道、剣道、陸上など個人競技中心にそこそこの実績を出しているようでみんな頑張ってますね。

山岳部には驚くことにボルダリングのユース世界チャンピオンもいるようです。山岳部の出し物は教室にクライミングウォールを作り、ボルダリング体験をやっていました。

 

またこちら4年生(高1)の学校行事が御殿場2泊3日の「勉強合宿」だそうで(早稲アカかよ)、行事も部活も勉強もしっかりさせられる忙しい学校のように感じます。本当はどうだか分りませんが。

自由より規律、ぬるくなくケツを叩かれる学校とすれば公立っぽくないですね。

 

子供には忙しい学生生活をして色々経験して沢山成長してほしいと私も思っていますが、学校が忙しくさせれば生徒は忙しくするかと言えば多分そうでもないと思います。

それについていける頑張り屋のお子さんなら大丈夫でしょうが、ウチの長男のように根がぐうたらだと付いていけないかもしれません。

何しろ中1の長男は入学早々提出物が期限に間に合わなくて出せないことが多く、中学入学半年ですでにドロップアウト気味になっていますから。

 

しかし、男女共学はいい気がしますね。

大人になって仕事することになれば、今時そこに男性ばかり、女性ばかりいることはあまりないので、男女で協力して仕事を進めなければいけなくなります。

傾向で言えば男性と女性の考え方や意識、行動で異なることは多く、お互いを知ることでよりチームワークが円滑になると思うのですが、そのための社会的スキルを得るためには別学は良くない面もあるのかなと考えます。

一方、勉強をさせるには、男性は競わせた方が、女性は協力させた方が良いなどの話しもあり、別学優位説もこれまた良く分かります。

共学は恋愛で時間を使ってしまう確率も高くなりますし。

 

今アメリカの公立校でも男子クラスや女子クラスを作る学校が増えているらしく、学習面での別学の良さはあるみたいですね。

東大入学ランキング上位は確かに別学が多いのですが、近年は渋幕、西大和、日比谷、筑附などの共学勢も伸ばしてきていますしどうなんでしょうか?学附はもっとやれそうに思えますが。

 

 

遺伝と知能と成績の関係

次男の成績を見ていると、長男とはレベルは近いものの得意分野は違っています。

二人とも単純記憶が強いところと計算ミスが多いところは似ていますが、長男は図形が苦手でしたが国語の読解が強く、次男は今のところ国語はイマイチですが算数はマシなようです。


なんてことを思っているうちに、遺伝と知能、遺伝と成績などの関係が気になりだして色々本を読みましたのですっごく雑ですがまとめてみます。

私、この界隈全くの素人なので、悪徳キュレーションサイトのコンテンツ位の眉唾度で読んでいただけると幸いです。

 

どうも色々見ていると知能指数の7-8割くらいは遺伝が決めるようですね。

一卵性双生児は遺伝的には全く同じですが、一卵性双生児の片方が養子に出されで違った環境で育った場合でも知能指数は75%ほどの相関があるようです。

一方、同じ世帯で同じように育てた養子の知能指数の相関は2割ほどらしいです。

 

ここで言う遺伝はあくまでもその人の持つ遺伝子セットが7-8割知能指数を決めるという意味で、知能指数の7-8割は先天的に決まってると言ったほうが誤解がないかもしれません。


子供は両親から半分づつ遺伝子を受け継いでいますが、どの染色体は母親からでどの染色体は父親からという組み合わせは子供によって異なるので、同じ親から生まれても一卵性双生児でなければ兄弟で違う遺伝子セットになります。


このため、親のIQが子のIQを7割決めるという訳ではないです。

片方の親と子供の知能指数の類似度は45%位という研究があるようで、片方の親と子供の遺伝的重複率は50%になりますが、この差の5%が環境の影響なのでしょうか?

兄弟の遺伝的重複率も親子と同じように平均的には50%になりますが、兄弟の知能指数の類似度は60%位という結果が出ていたので、この差の10%も環境ということでしょうか。

 

これだけ知能が先天的に決まっているなら勉強しても仕方なくないかとも思いますが、知能指数とテスト成績は違うのでまたそれも違うようです。

知能指数が同じならみんなテストも同じくらい出来るかというと当然そんなことはなく、知能指数が高くても全然勉強しなければテストはできないですし、多少知能指数が低くても沢山頑張ればテストで高得点も取れるはずなので、当然勉強には意味がありますし、IQは成績に影響する一要素でしかありません。


この、沢山勉強するかどうかのところには塾に行くかどうかなど環境要因もありますが、もう一つ、その子がどれだけやる気出して頑張れるかという性格の要因があると思います。

そして、この性格にも遺伝が関係しているようです。

 

例えば、脳内のドーパミン受容体を決める遺伝子でDRD4というのがあるようなのですが、人間にはここにある配列の繰り返しが2回の人、4回の人、7回の人の3パターンがいるらしいです。

で、この回数が多いほど性格が「新しいもの好きの冒険家」らしいのです。リスクテーカーで外国人との結婚が多かったりもするらしい。

親が両方7回なら、子供は絶対7回なので多分新しい物好きになります。親が片方7回なら50%の確率で子供も7回になり新しい物好きになるはず。

 

ウチの子供たちは3人とも無駄に好奇心旺盛で無駄にモノを分解して壊すのですが、あいつら7回なのか?妻も僕もどちらかと言うとリスクテイカーなので、両親も実は7回なのか?

と思いましたが、日本人はほとんどが4回らしく7回の人はほとんどいないらしいので、そんなことはなさそうです。

 

これがアメリカだと、4回と7回が半々の分布になるらしいです。アメリカは移民してきた人の国ですが、移民するという行動はリスク大なので、移民には7本の人が多いはずでそれが遺伝しているということでしょう。だからイノベーティブな産業が生まれるのかもしれない。

もしかすると日本でも開拓民を先祖とする北海道民には7本が多いのかもしれません。

 

やや脱線しましたが、DRD4と「新規性探求」のようにまだゲノム上で特定されてはいないものも多いですが、性格の色々な要素も平均すると半分くらいは遺伝のようです。

 

これらの要素からめちゃ乱暴に成績の遺伝(先天的)に決まる割合を推定してみます。

子供の成績を仮に
IQ+性格+環境=成績
だとして、各々の要素に遺伝の割合を加味して

IQ遺伝7割+性格遺伝5割+環境遺伝0割=成績遺伝割合 とすると、

0.33×0.7+0.33×0.5+0=0.399ということになりトータルで4割位が先天的な要因ということになります。

実際にはIQ、性格、環境のウエイトは同等ではないのでしょうが。

 

ついでに兄弟の成績がどれだけ類似するかを考えると、環境は同様として

IQ遺伝7割(内5割類似)+性格遺伝5割(内5割類似)+環境遺伝0割(10割類似)=成績類似とすると

0.1165+0.08325+0.33=0.533

ということになり、兄弟の成績は半分強類似するはずと言うことになります。

今回のネタ元はこれらの本です。なかなか面白かった。