先日「神奈川の県立高校に頑張ってほしい」と書きましたが、
神奈川でも県立でない横浜市立の高校は、伝統校こそ少ないですが色々と頑張っている気がします。
横浜市立高校は8校だけですが、個性的と言うか濃い味の高校が多いのです。
受験は県立と同じなため、やはり内申勝負でウーンという感じはあるのですが、入ってからの教育プログラムは県立よりも攻めている学校があります。
濃い順に3校ほど紹介します
目次
横浜サイエンスフロンティア高校(&付属中学)
2009年に出来たばかりの理数科しかない学校ですが、その通り伝統感を全く感じさせないカタカナ校名の学校です。
出来たばかりなのに、「スーパーグローバルハイスクール」と「スーパーサイエンスハイスクール」の両方に指定されるスーパー高校でもあります(全国に10校だけらしい)。
初年度から東大に3人、東工大に5人送り込み進学実績でもスーパールーキーぶりを発揮したそうです。
驚異的な豪華設備高校で、電子顕微鏡やDNAシーケンサー、大ホールなど下手な大学並みの設備を誇ります。
やってることもグローバル教育プログラムや、科学オリンピック参加支援などとても意欲的で魅力的な教育プログラムに思えます。伝統がないからゼロベースで今時のプログラムを設計できる強みですね。
ここは平成32年からの大学入試改革後の受験に強くなる教育プログラムだと思います。
平成30年に、国公立大学の合格者 100 名、センター試験の得点5教科7科目の合計点の平均 700 点以上という目標を掲げていてここら辺は県立とは大きく違うところ。
部活も週3日制限らしく神奈川県立ではありえない勉強させる高校です。
来年から付属中が出来ますが、お父さん的にはここ相当気になってます。ただ、入試が2月3日になるでしょうから、こちらも気になる浅野と被るのでどうなるのでしょうか。
そしてウチの長男の場合、理科が好きではないという根本的な問題があります。
私が子供だったらきっとサイフロ志望します。
横浜市立南高校&付属中学
併設型の中高一貫校。母体となる南高校は市立の中でも真ん中位の学校だったが中高一貫化でいきなり人気化し、付属中入試は毎年10倍程度の競争率となる人気校。
教育方針の冒頭に「高い学力」と書いてある、公立らしからぬ身もふたもない教育方針がとても好き。
平成30年度に、英検2級以上7割、国公立大学の合格者 100名という分かりやすい目標を掲げています。
定員180人と小さな学校なので、100人だと国公立合格55%という目標ですからこれは意欲的。
スーパーグローバルハイスクールに指定され、国際交流プログラムも充実。
中学で卒論があるので、英検重視も併せてここも大学入試改革後のAO的入試にフィットしている気がします。
ここも教育プログラムはかなり魅力的で気になりますね。
ここもやはり中学は3日が入試というのが神奈川男子には悩ましいところです。
問題は、少人数の上女子の比率が高いので、男子の部活が壊滅的になりそうな気がする点でしょうか。
市立金沢高校
上の2つが出来る前は横浜市立では一番の進学校だった高校。
といっても県立で言えば学区3番手校並みの入学難度ですが。
しかし、国公立大学進学率で見ると地域トップ校の横浜緑が丘や希望が丘あたりと大差ない数字になっているいわゆるお買い得校。
これには訳がありまして、現在でも横浜市立つながりで地元の横浜市立大学の推薦枠が多いため、高い国公立大学進学率になってしまうというちょっとズルい高校なのです(公立を含めない「国立大学進学率」でも悪くないですが)。
しかしそれだけではなく、公立高校には珍しい特進クラスを持っているなど、ちゃんと勉強させる高校なのでしょう。
石川県にもやはり金沢高校はあってあちらは私立で野球が強くて有名です。
等の学校があります。
また、全横浜市立高校横断の取り組みとして、
全市立高校から海外大学進学を目指す20名を選抜して進学支援を行うプログラムATOPを実施していたりとか、国際バカロレア(IB)のディプロマプログラムも導入検討中らしく、ちょっとした渋谷系のような意欲的な取り組みです。
県立に比べ、横浜市立は頑張っている感じがします。
中学入試を1月や2月4日にして、国立や県立と一緒に受けられるようにして内申を軽くしてくれると更にいいですね。
そうすれば私立と勝負できる気がします。格差の世代間連鎖を止めるためにはそういう取り組みも必要な気がする。
東京には公立小→筑駒→東大みたいな安上がりエリート養成ルートが色々ありますが、神奈川だといろんなところのハードルが高くなる気がします。
しかし、横浜市には安上がりかつお手軽な市立小→市立中→市立高→市立大ルートがあります。これはもう少し注目されていいかも。
1歳から医療費かかりますが東京よりも全然保育園は入りやすいですし。
ただ入試で内申をけっこうみるのはいただけなく感じます。こちらもどうぞ。