共働き親の放置系中学受験

共働きでも中学受験は出来るのか長男に続き2回目の実験終了。大学合格者高校別ランキングも作ります

医学部合格者高校別ランキング2016(国公立大医学科のみ)

東大合格者数ランキングがよく話題になりますが、今回は東大の理1から東工大辺りと同じくらいの入試難度になる、国公立の医学部合格者数高校別ランキングをまとめてみます。

医学部と言っても医者にならない医学部看護科などもありますが、ここではお医者さんになる医学科の合格者数だけに限って高校ランキングを作ってみます。

 

まずは2016年のベスト5です。

1.東海 109人

2.灘 95人

3.洛南 84人

4.ラサール 82人

5.久留米大付設 60人

 

2016年の医学部トップはいつも通り名古屋の東海でした。

100人超ですからすごい数字です。

医学部以外でも東大31(内理三4)、京大33(内医学部5)のオールラウンダー。

1学年400人超の大き目の高校なので、率ではもっと高い学校もいろいろあるとはいえさすがの地域トップ校です。

 

2位が灘です。

2位とはいえ、東大理三20人、京大医学部25人ですから中身の濃さは圧倒的。

灘=東大な印象が関東人にはありますが、定員210名くらいなので慶応医学部含め実は半分近くが医学部に進む学校です。どこを取ってもすごい学校。

 

3位が京都の洛南。

京大69人に対して、東大14人と、京大志向の強い学校ですが、本当は医学部が強かった。

実はこの洛南、今は共学になっているのですが、女子は医学部志向の学生も多いでしょうから、医学部ランキングだと共学は不利ではないと思います。

定員500人超の高校なので、率ではめちゃ高いというわけではないですが。

 

4位がラサール

医学部志向の強い最南端のエリート進学校。

定員215名の学校なので、国公立医学部率は4割近くになります。2016年は東大も44人と多くとても好調な年でした。

 

5位が久留米大付設

ラサールのライバル校ですね。普通に東大も37名。

定員200名なのでこの結果は結構優秀です。

久留米大付設は知っていても久留米大は知らない人が多いと思いますが、この久留米大は医療関係の大学だとか。

 

しかし5位まで関東の学校がありません。公立もないですね。

地方国立医学部は地元枠があるので地方のほうが国立医学部に進みやすいということもありますが、地方の私立進学校は生徒がお医者さんの子供だらけということが大きいと思います。

親が開業医であれば、東大理一より岡山大医学部ということになるでしょうし、勤務医であっても親を見ていると将来は私も医者になるって思うんじゃないでしょうか。

一方、関東の進学校はサラリーマンの子供も多いので、そんなに医学部志向が強くならない。関東はサラリーマンの所得水準が断然高いエリアなので、サラリーマンでも子供を私立にやれるので医師の子供率が高くないというわけではないかと。

 

 続いて6位から10位です

6.開成 59人

7.青雲 58人

8.智弁学院和歌山 56人

9.東大寺学園 53人

10熊本 52人

 

6位に開成。関東勢トップです。というかベストテンで唯一の関東勢。

59人で凄いなと思いますが東大170人の学校なので学内ではきっと少数派。とはいえ理三も7人ほどいます。さすがです。

 

7位が九州御三家の青雲。

東大で付設と少し差ができましたが、医学部ではほぼ互角です。

 

8位が智弁学園和歌山

ここは強烈に医学部志向が強い学校のようで、これだけ医学部に行きますが東大は8名だけです。共学なので女子の医学部志向が強いというのも効いていそうです。

 

9位が東大寺

東大37、京大65なので全方位ですね。理三もいます。

卒業生220名のうち東大or京大or国公立医学部に140名進むというのは優秀ですね。真ん中にいれば余裕、下から1/3位でも京大が国公立医学部に行くということですから。

 

10位が熊本

公立ナンバーワンは意表をついて熊高です。

東大ランキングでは地味な位置にいますが、医学部ランキングではすごいですね。

しかし、ベストテンのうち4校が九州勢というのは驚異的です。人口比としても絶対おかしい。九州はお医者さんだらけなんですかね。

 

11位から19位行きます。

11.四天王寺 48

12.札幌南 48

13.仙台第二 47

14.愛光 45

15.滝 41

15.甲陽 41

17.海城 40

17.昭和薬科大付 40

19.南山 39

19.洛星 39

19.西大和 39

19.岡山白陵 39

19.広島学院 39

 

11位の四天王寺は智弁学園和歌山以上の医学部志向で、これだけ国公立医学部に受かるのに2016は東大ゼロという面白い学校です。

東大さんもなめられたものですね。

 

12位に公立2位になる札幌南。医学部の地域枠を寡占していそうな雰囲気がします。

 

13位に仙台第二が公立3位で続きます。なぜ地域ダントツトップ校なのに名前が第二なのだろう?長男が二郎みたいな違和感。

 

14位に四国トップの愛光、15位に愛知2位の滝。

ここら辺も親がお医者さんの生徒だらけな学校ですね。

 

同じく15位の甲陽は東大29、京大54の全方位校。東大or京大or国公立医学部率では6割近い優秀な進学実績です。

 

17位が、関東2位の海城と沖縄1位の昭和薬科大付です。

東大or京大or国公立医学部率指標で見ると、一橋や東工大に進みがちな関東の学校は低くなってしまい海城で25%ほどになります。

 

19位は39人で5校。

愛知3位が南山です。

それにしても東大や京大で目立つ旭丘や岡崎や刈谷などの愛知公立勢がなかなか出てきませんね。

愛知公立には、親がトヨタやデンソーやアイシンのエンジニアが多く医者志向が少ない説を唱えてみたいと思いますが本当はどうなのでしょうか?

他は京大志向の強い洛星、オールラウンダーの西大和や広島学院、医学部志向の岡山白陵などいろいろなタイプの学校が出てきます。

 

24位から27位まで行きます

24.学芸大付 38

24.大阪星光 38

24.土佐 38

27.北嶺 37

27.筑波大付属駒場 37

27.清風南海 37

 

ここで唐突に学芸大附属が登場します。共学ですから医学部が多くても不思議はないです。

 

大阪星光は京大に強い高校という印象ですが、医学部医学科も強いですね。

京大でも簡単な医学部の看護科がけっこういたりすると聞きますが。

 

土佐、北嶺は医学部スペシャリストな感があります。北嶺って120人位しかいないはずなので1/3位が国立医学部ということになります。

 

あの筑波大付属駒場がこれくらいの地味なところで登場。

駒場にあるからか強烈な東大志向で医学部は目立たない

東大理三が15名と灘に次ぐ人数です。東大or国公立医学部でみると124名ほどになり定員160名に対して3/4を超えてきます。筑駒さんパネェっす。

 

清風南海は共学の分医学部志向が強くなっていますかね。

 

ランキングを見ると、東大京大に比べ

地方が強いというか関東が弱い。

私立が強く公立が弱い。

傾向があります。

 

これはここまで書いた地域枠や親が医師比率の違いもありますが、2次試験勝負の東大や京大に比べセンターで超高得点を要求される医学部は中高一貫が有利なのかなとも思います。

難問の2次試験勝負ならヒラメキで勝負できる部分が多いですが、センターで何問間違うか勝負だと、コツコツ勉強した量が勝負を決めるのかなと。

臨床医になることを考えると、ひらめきよりもミスが少ないことが必要でしょうから、この入試の設定は正しいと思います。

その前に国試受かるためにコツコツやれる人じゃないと付いていけないでしょうし。

 

東大の合格者数ランキングを関東の高校が占めているため「都市と地方の学力格差が..」などと言われることがありますが、実は地方の優秀層は東大でなく地元の医学部に行っているだけだった感もあります。

 

ちなみに、ここに出てこない主要関東勢は

桜陰 35

渋谷教育学園幕張 34

日比谷 30

巣鴨 28

豊島岡女子学園 28

県立浦和 24

栄光学園 23

駒場東邦 21

筑波大付 21

聖光学園 20

 

などの実績です。

桜陰はいつもは40名超えるので、2016は少なかったですね。

渋幕や日比谷は2016年東大も増やしましたが、実は医学部も増やしていた!

巣鴨は関東では珍しい医学部志向の強い学校ですね。

豊島から聖光までは平常運転でしょうか。

 

しかし麻布はどこ行った~(19人)、あの入試問題では着実にセンター高得点取るタイプの生徒は取れない感じはしますが。

 

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