長男の小学校卒業祝いと中学校入学祝いと受験慰労と英語学習のモチベーション付けと色々兼ねまして、まあ色々兼ねるのであれば多少お金と有給使ってもいいかと思い、彼の春休みにロンドンに行ってきました。
ところが、丁度滞在時にテロがあり、私たちがウエストミンスター橋に行った次の日に車で通行人を引き殺し、警官を刺殺という惨事が起きました。1日ずれていた幸運に感謝するもののあまりブログ書く気もしないと言う状況で放置してしまいました。
犠牲者のご冥福をお祈りします。
長男は初めてのロンドンだったので、大英博物館、大英自然史博物館、科学博物館、VA博物館など、結局ぼぼ博物館めぐりで過ごしました。
大英自然史博物館では、上野の国立科学博物館の「大英自然史博物館展」のために東京に出払っている展示物もありましたが、ロンドンの博物館は全部無料ですからありがたいですよね。
元々は、彼の進学への意識付けとハリーポッター好きな彼の接待のために、一日空けられれば電車やバスでロンドンから1時間半ほどで行けるオックスフォード大学まで見学に行くというプランBも持っていたのですが、割と弾丸ツアーだったのでこのプランは発動できず。
その代わりに、ロンドン街中にあるImperial Collage Londonに見学に行ってきました。
このインペリアル・カレッジ・ロンドン(以下ICL)ですが、ロンドン大学という組織があり、これはその中に色々なカレッジがあるという構成の大学で、ICLもその1カレッジだったのですが、最近ロンドン大学を抜けて独立した大学になった学校です。
経済学で有名なLondon School of Economicsや文系も有名なUniversity Collage Londonなどもこのロンドン大学の1カレッジだと思います。
と言ってもなかなか普通ICLとか知りませんよねぇ。
しかしこの学校なかなかの実力派で、2017年THEの世界大学ランキングではハーバード、プリンストンに次ぐ8位(イエールより上。東大は39位)、QSのランキングでは9位というなかなかの評価で、子供が将来行ってくれるならば学費は別にすればぜひ行って勉強して来て欲しい大学です。
ICLはほぼ理系の学校なので、地味さも含めイギリスの東工大みたいな存在なのでしょうか?ICLは医学でも有名なのでそこは少し違いますが。
学部生9000人、院生5000人くらいの規模なので、学生数では東大の半分くらいの規模のようです。
メインキャンパスの場所は科学博物館の裏で、ハイドパークから歩いて5分位の本当に街中にあります。
キャンパスは古めのものや新しいものが混じり、統一感もなくごちゃごちゃと建物が立ち並んでおり結構な迷路。
実験設備用の電源やら液体窒素供給施設など工場チックな要素もあり、工事中の個所も多く、はっきり言って美しくないです。
申し訳程度に広場とタワーがあってここだけ大学感を少し出しています。
総じて理系大学のキャンパスに統一感がなく美しくないのは、実験設備を収容する箱としか思っていないからというのもありますが、建築学部の色々な先生方が持ち回りで好きなように建物1棟づつ設計していくのが理由ではないかと思います。ICLがどうなのかは分かりませんが。
朝9時ごろ行ったのですが、朝から白衣で実験に励む学生や、フライス盤でなにか削っている学生、図書館には血走った眼でPCを叩く学生などがいてとても好感が持てました。
学食でコーヒーを飲みましたが、朝から真面目な顔して研究について話しているっぽい学生が多いのが印象的でした。
女子学生もけっこう多いようでしたがロンドンの曇り空と相まってそこにキラキラ感は皆無。全く素敵なキャンパスでなく大変好印象でした。
理科大市ヶ谷キャンパスに近い雰囲気かもしれません。
素敵なキャンパスもいいのですが、私はみんながわき目も振らず身だしなみも後回しで勉強や研究に打ち込んでいる姿が好きです。
このICLと学術交流協定を結んでいて交換留学プログラムなどがある日本の大学は
東京大学
東京医科歯科大学
東北大学
東京工業大学
名古屋工業大学
慶應大学
東海大学
などがあるようです。
まともに学部から行くとお金も高いので、学部の内に交換留学などであちらの先生に売り込んでおき、国内大学卒業後大学院から行くという作戦がいいような気もします。
イギリスなら修士が1年で取れるので、時間的にも費用的にもお得感がありますね。