私、動画授業を国が配信してくれたらと思うんです。
平成に入って東進が動画予備校として成功を収めていますし、この数年でスタディサプリも動画通信教育として普及しています。
それらの例を見ると動画は教育コンテンツとして良いものだと思わざるをえません。
やはり、分かっているところは早送りし、分からない所を繰り返せるというのが動画の強力なメリット。
これは、自身の理解度に合わせてプログラムをパーソナライズできるということですから、特に補習、復習用の素材として極めて優れています。
これは集合授業ではなかなか難しいですね。
更に、動画授業は何十万人で見ることが出来るので、生徒40人のために1人の教員が拘束される集合授業よりコスト効率は圧倒的に良い。
また、地方だろうと離島だろうと同じ内容を提供できるため教育環境格差の縮小にもつながるという点もすばらしい。
一方、動画授業には質問が出来ない、強制力がないという難点もあるので上手に使うことが大事なんじゃないかと思います。
そんなわけで、私は文科省が義務教育である小学校・中学校課程全授業の動画配信をやるといいんじゃないかと思っています。
実際には教科書ごとに少し内容や順番が違うと思うので、教科書会社に授業動画を用意させて、その配信を文科省が行うような形かなぁ?
動画の使い方はこんな感じで
普通に授業で使う
学校の授業で「まず動画見てね~」とみんなで動画見ることから始める。
その間先生は教室にいて、静かに見てるか、寝てないか監視したり、書類作成などの雑務を行う。
そして動画が終わってから、先生が質問をしたり、生徒の質問に答えるような進め方などどうだろうか?
強制力のなさや質問できない動画の弱点を先生がカバーする方式ですが、動画見させている間雑用が出来れば先生の残業も減るのではないか?
また、英語に関しては上手な発音を聞くことが出来る分、リアル教員より優れた面もあると思います。
不登校の子が家で勉強する
色々な事情で不登校になると、勉強が遅れてしまいそれが登校意欲を削ぐと言う話を聞きますが、こういう動画を家で見られるなら、学習のフォローにかなり役立つのではないかと思います。
本人や親に勉強する・させる気があれば学習面のハンデはかなり抑えられ、登校再開もスムーズになると思います。
普通に家で予習・復習する
自分で予習復習にもちろん見てもらってもいいと思います。公設スタディサプリですね。
視聴はもちろん無料ですから、塾と違って経済的ハンデに関係なく勉強を進められると思います。
教科書会社ごとに動画が違えば、自分の教科書の動画では分からなくても別の教科書会社の同じ単元を見れば分かったみたいなこともあるかもしれません。
各教育委員会も、教科書の出来+動画の出来で教科書を選ぶ位になると、競争でよりよい動画が出来て行くのではないでしょうか。
長期休みに
夏休みに、学校でサマープログラムを設定し、みんなで動画見て、小テストやるみたいなプログラム組んでくれたら共働き親は助かります。
授業自体は動画がやりますし、自由参加なら多少はやる気のある子が来るでしょうから、大学生のバイトやボランティアでコストを掛けずに十分回せるのではないでしょうか?
学び直しに
大学に入ってから、また働き出してからも学び直す必要があったりすることもあるかと思います。もちろん単に趣味として学んでもいいのですが。
そんな時に、いつでも見られる学習動画アーカイブがあれば、国民の知的レベル向上を通じて生産性を高める効果もあるかもしれません。
みたいなことにならないものですかね?いいと思うんだけどなー