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共働き親の放置系中学受験

2020年中学受験予定の次男で、共働きでも中学受験は出来るのか長男に続き2回目の実験中です。大学合格者高校別ランキングも作ります

大学受験改革の最終報告

中学受験 ネタ

文部科学省有識者会議「高大接続システム改革会議」が最終報告を出しています。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/033/toushin/__icsFiles/afieldfile/2016/03/31/1369233_01_2_1.pdf

 

これには気になる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」(以下「新テスト」)の内容も含まれていますので、内容をサマっておきます。

 

2023年度までは記述は国語と数学の一部だけ。あとは結局マークシート

マークシートでは知識偏重になってダメだから記述式を導入します!というのが新テストのポイントで、改革の最大の目玉だったはずですがどうもまともに記述問題を50万人分採点できる見込みがまだ立っていない雰囲気です。

このため、新テストの当初2020年からは記述式は国語と数学の一部だけで、あとは結局マークシートだそうです。

それもせいぜい40~80文字位の条件付き記述という形式で、設問条件に合っていれば○位の話のようですね。

24年度からはCBT(Computer Based Testing)にして、数百文字の記述を出すとか書いてありますが、50万人が一度にコンピューターに向かえる場所の用意って結構大変ですよね。それに、数百文字の記述をどう採点するのかがまだ考えられていない様子。

数百文字の回答になると、視点のユニークさやクリエイティビティもポイントだと思いますが、そのあたりの要素は素人に公平な評価が可能なのでしょうか?

これ、出来ないんじゃないかなぁ?

 

英語はほとんど中身が決まっていない。

新テストでは、読む、聞くに加えて、書く、話すの4技能を見るという触れ込みでしたが、最終報告には具体的なテストのやりかたがほとんど書いてありません。

タブレットやICレコーダーに答えを吹き込んで回答する案など書いてありますが、50万人分の記述の採点以上にこの吹き込まれた音声の採点は困難でしょうね。

ネイティブじゃないと発音評価は難しいと思いますから、アメリカ人やイギリス人に採点してもらうのでしょうが、そうすると特に発音でアメリカ英語とイギリス英語とオージー英語のどれを正解にするかという問題が出てきます。

どの発音も公平に採点できる人なんて世界中に何人いるんだろう?

場所の問題も大きいです。人の答えてる声が聞こえてしまったら試験になりませんから。

少なくともスピーキングはお手上げになりそうな予感がします。

英語に関しては少し短文書かせてオワリッ位の落ち着きどころじゃないでしょうか。

 

複数回実施は結局なし

当初、一発勝負の入試は不合理だから新テストは複数回実施するとの触れ込みでしたが、とりあえず複数回実施はなしと言う線で決まったようです。

複数回実施で、実施時期が早まると、進度が速い中高一貫が有利になるので、3年制高校が反対したんですかね。

それ以上に記述式の採点をまともに出来るメドが立ってないようなので、複数回なんてとてもとても...という状況ではないかと思います。

それでも、一部とはいえ記述が入る以上現在のセンター試験よりは前倒しのスケジュールになるのではないでしょうか。

記述の採点に60日かかるという試算もあるようですし。

3年生の秋まで行事と部活やる県立高校の現役にはやはり厳しくなる変更になりそうです。

 

この報告書ですが、最終報告と言う割には実施体制についてほとんど考えられておらず、4年後まともに試験出来そうな雰囲気があまりしません。

内容に関して、

京大の山極学長は

「拙速なロードマップは避けるべきだ」

東大の南風原副学長は

「とにかくスケジュール通りに進めるというのではなく、理想との乖離が埋まったら実施するという方針で慎重に検討すべきだ」

とのコメントなのですが、まあそうですよね。

 

文科省は2020年にやる!とぶち上げてしまったので、まともにやれなそうな予感がしていても、後に引けないのでしょう。

 

で、気になる2次試験の方がどうなるかですが、一部に短い記述式が入ってくる位の新テストに変わる位であれば、現在でも2次でガッツリ記述を出してくる東大や京大は現在と同じ形式の2次試験を続けるのではないでしょうか。

東大や京大は、文科省以上に記述式じゃないとだめと思ってますから。

その一方で、東大は一時後期入試で小論文やっていましたが、すぐやめて総合問題に変更し、結局後期入試止めてしまったことを考えると、文科省が進めたい小論文選考などはダメと結論が出ていると思います。

もともとお金のある大学ですし、補助金ぶら下げられても2次で小論は多分ないと考えます。

今でもセンター試験の配点低いですし、少なくとも東大に関しては新テストになっても記述中心の2次試験はほとんど変わらない気がします。

普通に開成、灘、筑駒鉄緑から沢山行くんだと思います。うちの子は普通に無理かなぁ。

 

東大や京大はもともと教員の数が多い大学ですが、研究所の教授まで動員して、なんとか6000人の記述を採点する体制を作れるからやれているんだと思います。

 50万人分の記述問題の採点はこれとは桁が全然違うわけですが、これを採点できる知的リソースは日本のどこにあるんだろう?

 

記述を採点するAIの開発とか書いてありますが、数百文字の文章を教師無し学習で評価するAIって想像できないです。

文法や漢字をチェックする位は簡単。模範解答との類似性をスコアリングする教師あり学習ならなんとかなりそうです。しかし、独創性みたいなものを評価するのはAIには基準がないので難しいんじゃないかなぁ。

 

回答内容と得点開示から、AIをハックする回答生成ノウハウが開発されそうでもあります。

 

とりあえず、運営で大トラブルが起きる予感はあるものの、2023年までは大学入試の内容自体は短い条件付き記述問題が加わる位で、試験が少し早くなる以外はあまり変わらないのではないかと思います。

2024年からのCBT化が行われたとすればかなり中身も変わると思いますが、本当に出来るのかなぁ?

 

2017中学受験生の長男は現役で2023に大学受験になってしまうので、本当にCBT化するなら浪人出来ないですね。

 

しかしこの新テスト、だれが得するのか良く分からないです。

ベネッセや予備校などの採点業者と、CBTインフラを用意する富士通NECあたりが儲かるのでしょうか?