中学受験も終わり、中学校に進学されるお子様にスマホを与えようかどうかお考えになっている親御様も多いかもしれません。
参考になるかどうかわかりませんが、我が家の現在中2の長男のスマホに関する話を恥を忍んでご紹介したいと思います。
長男が小学校時代はキッズケータイを持たしていたのですが、やはりいまどきスマホが欲しいようなことは言っていました。
しかし、ゲームをしたり、動画を見たり、ラインをしたりとろくなことはなかろうと思って無視していました。キッズケータイは安いですし。
しかし、中学受験も近づくと、なにかにんじんでもぶら下げた方がいいかなという気もしてきました。
さすがにキッズケータイもかわいそうな気もしますし、つい「受験が終わったらスマホ買ってあげるから頑張れ」と言ってしまいました。
当然長男は大喜びです。それで頑張ったかどうかはわかりませんが。
で、受験が終わり、スマホを買うことになります。しかし、使いすぎは避けたいので一応2つの作戦を考えました。結果愚策だったのですが。
- データ通信容量が少ない契約をMVNOして、コストを抑えるとともに、使いすぎないようにする。家のwifiにも繋がせない。
- ペアレンタルコントロールアプリを入れて、時間帯や使用アプリを制限する。
で、NTTコミュニケーションズのデータ上限2ギガの格安SIMと、ファーウエイのSIMフリー端末を調達しました。
しかしこれが誤算だったんですよね。
まず、ペアレンタルコントロールアプリですが、普通にやればパスワードがないとアンインストールできなくなっているアプリなのですが、端末をセーフモードにして外す方法を中学生は共有しているようで、もう4月には解除法を覚えてしまい、使用時間やアプリ制限は全く意味がなくなりました。
無制限に夜も使えますし、ゲームアプリも入ります。わざわざ入れておいたスタディサプリやスタディプラス、各種辞書、青空文庫の漱石や鴎外などは、重くなるからと速攻でアンインストールされました(泣)。
容量上限の方ですが、これはYoutubeでゲーム実況見てすぐに2ギガは消費してしまい計画通り低速モードに入ります。
しかし、NTTコミュニケーションズの格安SIMはなかなか優秀で、低速モードでもある程度の速度が出るため動画はきつくてもゲームやLINEをするには問題はなく、彼の時間を問題なく奪い続けます。
後に、キャリアをYmobileに変更したのですが、キャリア提供のペアレンタルコントロールアプリは解除しずらくずいぶんコントロールを取り戻すことができました。
また、Ymobileは容量を使い切ると、速度が激しく遅くなるのでゲームも困難になり随分いい感じ。おすすめです。
そのおかげで、中学入学しても全然勉強しない子になり、最初のテストではまだよかったものの次のテストで悲惨な成績を取り、スマホは早速没収となりました。
部活の連絡などもLINEグループで来るので不便なのでしょうが、そこは自業自得ということで納得させ、たまに友人と待ち合わせて遊びに行くような時だけ貸し出すという運用にしました。
そして、次のテストで学年〇〇位に入ればスマホは返すという条件を出しました。
成果報酬制度の導入です。
すると、時間ができる分&大好きなスマホを取り返すためにテスト前位は少しですが勉強するようになり、次のテストはなかなかできて条件をクリアし、スマホを手に入れました。
スマホを手に入れると、ゲーム、Youtube、LINEで暮らすダメ中学生に見事に戻り、その次のテストではまたひどい成績を取ります。そしてまたスマホ没収です。
反省とか、学習とか彼にはないようで、根拠なく次のテストは勉強しなくてもできる気がしているようなのですが、現実はそんなことなかったみたいですね。
すると仕方なく少しは勉強して次のテストは健闘し、スマホを取り戻します。
しかし反省なくゲーム、Youtube、LINEの毎日に戻るので、次のテストでまた没収です。
この没収→取り戻す→没収→のサイクルをこれまで定期試験のたびに律儀に繰り返しています。進歩がない...
ずっと没収していた方が勉強する気もしますが、スマホを取り戻すことが勉強に対する唯一のモチベーションになっているので、完全に没収してしまうと目標を失い逆に勉強しなくなる気もします。
SNSやソーシャルゲーム等で個人がわかることは一切書くなと言っていて、それは守っているようなのでもういいのかな。
我が家の長男さんは本当に意志の弱いダメな子なので、スマホを与えるとみんなこうなるとは思いませんが、ダメな子はこうなる場合もあるという一例でした。
私思うに、ダメな子にスマホは与えないのが一番だと思います。
逆にスタディサプリとかスタディプラスを自発的に使うようなできる子はスマホがあった方がいいと思います。
普通の子には何らかの条件を付けて、にんじんとして活用するのがいいのかもしれません。
スマホは遊びにも勉強にも使えるので、意識高い子と低い子の差を拡大するツールのような気がします。