共働き親の放置系中学受験

共働きでも中学受験は出来るのか長男に続き2回目の実験終了。大学合格者高校別ランキングも作ります

運動と炭水化物で記憶力が良くなる?

国立科学博物館の「人体」展に次男、三男と行ってきました。

 

この「人体」展ですが、NHKスペシャルスピンアウト企画ですし、映像展示モノが多いのかなと思っていました。

しかし、行ってみると、ダヴィンチの原稿展示、人間や色々な動物の臓器ホルマリン漬け展示(もう白くなっているのであまりグロくない)など色々な展示がなされていました。


レアっぽかったのがアインシュタインの脳の切片展示です。

死後脳を切り刻まれて世界中で研究したり展示されちゃうと思うと、天才も大変だなと思ってしまいました。

 

この「人体」展で、いくつか記憶力に関係がある説のある物質が紹介されていたので、一応受験ブログのはしくれとしてご紹介をしておこうと思います。

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まずは「運動して筋肉使うと記憶力が良くなる説」です。

これは前からありますね。

アメリカ国立老化研究所などのチームが2016年に発表したのは、「筋肉の働きで記憶力が高まる可能性がある」という論文です。運動をした時に筋肉の細胞から出ると考えられる「カテプシンB」という物質が増えた人ほど、記憶力テストの成績が向上。研究チームは、カテプシンBが、記憶を司る脳の「海馬」という部分の神経細胞を増やす働きをした可能性がある、と考えています。

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_473.html

www.nhk.or.jp


少なくとも認知症予防には運動はガチで良いようですし、個人的実感としても運動は勉強に良い気がします。勉強だけでなく、仕事とか飛行機とか体使わないで疲れた時に運動するとすっきりしますし。

走りながら英単語の音声など聞くと、大して集中できてないのになぜかそれなりに頭に入って来る気がします。

 

運動して骨の成長を促すのもまた良いようです。

アメリカ、コロンビア大学のジェラール・カーセンティ博士は、骨の出すメッセージ物質の専門家です。カーセンティ博士が注目しているのが「骨芽細胞」が出すメッセージ物質「オステオカルシン」。オステオカルシンは骨の中から血管を通じて全身に届けられ、「記憶力」「筋力」さらには「生殖力」まで若く保つ力があることがわかっています。例えばオステオカルシンがないマウスでは、位置を記憶する能力が衰えたり、精子の数が半分近くまで減少してしまうことが実験で確認されています。骨芽細胞といえば、骨を作る細胞。その細胞が、若さを生み出す驚きのパワーを持っていることが、最新の研究で明らかになっているのです。

https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_5.html

www.nhk.or.jp


骨の成長はジャンプして着地するなど、加速度と言うかショックが加わる運動が良いらしく、運動強度は高くても自転車などはイマイチだそうで。

走った方がいいみたいです。

 

インスリンが出ると記憶力にいいと言う話もあり、そうすると炭水化物を取るのがいいということになります。

さらに最新の研究では、この歯状回で新たに生まれる神経細胞の成長を、体のある臓器から届けられるメッセージ物質が後押ししているのではないかと考えられています。そのひとつが、私たちが物を食べたりした時に「すい臓」から出される「インスリン」。サウスカロライナ大学のローレンス・リーガン教授によれば、インスリンが届いている時と届いていない時とで神経細胞の成長を比べたところ、届いていない時には細胞の成長が格段に落ちると言います。

https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_7.html

www.nhk.or.jp

 

一方、インスリンは逆に低下した方が記憶力が上がると言う話もあるようです。

空腹で血糖値をコントロールするインスリンが低下すると、インスリンにより抑制されていたたんぱく質CRTC注1)が活性化され、記憶力があがることが分かりました。CRTCは、ヒト体内にも存在することが知られており、ヒトでも空腹時に似た仕組みで記憶力があがる可能性があります。

https://www.jst.go.jp/pr/announce/20130125/index.html

www.jst.go.jp

 

炭水化物取った方が記憶にいいと言う話はちょいちょいあるようですが。

ウエールズのスワンセア大学のベントンら(Benton,D.J.Biosoc.Sci.28;463,1996)は、186名の20歳の女性に物語を聞かせ、どのくらい覚えているかを調べた。血糖値と記憶力を比較すると、血糖値が65mg/dl以下ではウェクスラー式知能検査(注)で8点程度だったのが、130mg/dl以上では14点になっていた。

 また別の研究では、137名の若い男性と47名の女性に朝食を抜いた後にブドウ糖を飲ませ、言語の記憶を調べたところ、水摂取後では8.6点だったのが、ブドウ糖摂取後では10.7点になっていた。しかし、朝食を摂取した場合にはブドウ糖負荷の影響はなかった。つまり朝食は脳の機能を高めることが示された。

  20歳の女性80名にブドウ糖を与え、例えば、「T」から始まる単語をできるだけ多く思い出すようにさせると、水摂取後では40点であったのに対し、ブドウ糖摂取後は45点であった。さらに彼らは、60~80歳の高齢者に「サッカリン」と「サッカリンプラスブドウ糖」を与え、文章作成能力、文章の理解力を調べた。すると、図1に示すようにブドウ糖負荷はこれらの能力を著しく高めた。サッカリンのみではこれらの能力が良くならないことは、甘いという味覚の問題ではないことを示している。

https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000860.html

www.alic.go.jp

 

ちなみに勉強の仕方を研究したおかげで勉強時間が削られてしまい、受験に失敗した本末転倒君は私です。
みなさまには研究はほどほどにしておくのをお薦めしておきます。