共働き親の放置系中学受験

共働きでも中学受験は出来るのか長男に続き2回目の実験終了。大学合格者高校別ランキングも作ります

サピックスの合格者占有率@神奈川

中学受験も終わり、各塾が合格者数を競うように発表しています。
まだ繰り上げが出るので確定の数字ではないですが、難関校における最強塾はやっぱり今年もサピックスです。
神奈川も例外ではありません。

2月9日時点における、神奈川主要中学のSAPIX合格者数と、全合格者数、合格者数のサピックス占有率を出してみました。
一部今年の合格者数が分からない学校があり、昨年の数字を入れています。

感想:やっぱりサピックスはスゴイ!

目次

男子校

SAPIX 合格者数 SAPIX占有率 学校別SS
聖光学院 194 387 50.1%
栄光学園 135 259 52.1%
浅野 218 615 35.4%
慶応普通 118 190 62.1%
サレジオ 82 280 29.3%
逗子開成 84 431 19.5%


栄光、聖光もそうですが、慶応普通部の占有率がすごいです。
幼稚舎からの内進組よりサピックス組の方が多いのではないでしょうか。
難しい学校ほど占有率が高い傾向がありそうですが、慶応と近い難度の浅野はそこまで占有率高くないです。

女子校

SAPIX 合格者数 SAPIX占有率 学校別SS
フェリス 66 200 33.0%
横浜共立 27 240 11.3%
横浜隻葉 19 114 16.7%
洗足 104 400 26.0%
鎌倉女学院 60 367 16.3%
湘南白百合 16 140 11.4%

フェリスは高いですが、他の学校は男子校ほど占有率は高くありません。
洗足が高めなのは、東京からの生徒が多い分、神奈川地場塾勢のシェアが低くなると言うことかもしれません。


共学校

SAPIX 合格者数 SAPIX占有率 学校別SS
慶応藤沢 74 187 39.6%
公文国際 19 219 8.7%
神奈川大附 32 407 7.9%
中大横浜 94 470 20.0%
法政二 29 344 8.4%
山手学院 56 499 11.2%

慶応藤沢以外は占有率高くないです。
神奈川には共学の難関校は少ないせいでしょうか?

このデータから見ると「サピックスは難関校に強い」というのは間違いなさそうです。

で、この強い要因ですが、学校別特訓(SS:サンデーサピックス)が利いているという仮説を提唱します。

表の右列にこの志望校別特訓SSという列がありますが、ここに○がついている学校は志望校別特訓SSの設定がある学校です。
設定がある学校の方が占有率が高い傾向があると感じます。
そうすると難度の割に占有率の低い浅野は学校別特訓の設定が少ないからではないかとも思われます。

ちなみに、浅野と難度やキャラの被る海城には特訓の設定があるのですが、海城のサピックス占有率は45%と浅野より10ポイントほど高くなっています。

また、学校別の模試である「学校別サピックスオープン」の設定もSSのある学校にはあるので、これも関係していそうです。

まあこれも、

- 志望校別特訓があるから、志望者がサピックスに集まるため受験者が増え合格者占有率が上がる。
という要因と、

- 志望校別特訓が効果的なので、合格率が高まり合格者占有率が上がる。
と、2つの要素が考えられますが、多分どちらもあるのでしょう。

特に、出題傾向が特殊な栄光や麻布は学校別のカリキュラムが効果的ではないかと思います。

反面、志望校別特訓のない浅野や横浜共立狙いの場合、サピックスの強さは生かせないのかもしれません。



SAPIXの偏差値だと逗子開成あたりが合格率80%偏差値が50位になる思うので、正規分布に近ければそれくらいの生徒がサピックスで一番多いはずなのですが、栄光よりずっと逗子開成の合格者数が少ないのは謎です。
サピックスの場合東京の受験者が多いため、栄光の滑り止めは攻玉社や世田谷学園を受けるということでしょうか?

このように、サピックスの合格実績を見るととても魅力的なのですが、実はこの塾、登校日数が少なく、時間も短い塾なのでその分家庭学習が重要そうです。
このため、「塾は学童の代わり!」と思っている共働き放置系受験には基本的に厳しい塾という気もします。
自習室もないようですし。託児所と考えれば(意識低っ!)コスパ悪いです。

ただし、プリバートやトーマスの個人指導を併用してそこは金で解決するというカッコイイ作戦もあります。

もう少し経って繰り上げ合格の数字が出そろったら、早稲田アカデミーやもちろんCG啓明館も含め各塾まとめ版を作ろうと思いますのでまたよろしくお願いいたします。